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「美佐子ちゃんがいつも登下校の時に家を眺めて行ってくれるの、その笑顔見るの楽しみでさ、早く完成させたいと思う反面、完成したらその笑顔見れなくなるのはちょっと寂しいなって思ったりして。」
目をぱちぱちしてしまった。
顔がだんだん熱くなる。
ぱちぱちしていた目に、また涙が溜まりだした。
心臓もバクバクしている。
私が何も言えないでいると、今度は忠雄さんが二歩、三歩と私に歩み寄ってきた。
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