りんごがひとつ

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こんにちは! 霧谷あげは、15歳です。 実は今日、引越しすることになりました。 と、いうのもーーーーー [1週間前] プルルルル プルルルル (あっ、お母さんから電話だ…なんだろう?) 「もしもしお母さん?どうしたの?」 『あげは?あのね、実は…』 「えっ……海外出張~~~~?!」 お母さんとお父さんは同じ研究所で働く研究者で、功績を認められこの春からめでたくアメリカの研究室で仕事をすることになった…らしい。 『それでね、あげは…あなたはもう高校も入学手続きをしているし、あげはには日本で暮らしてもらいたいの。謙介おじさん覚えてるでしょ?』 「謙介おじさんって…ケンちゃんでしょ?あの陽気な」 『そう。お母さんの弟よ。謙介、あげはの高校の近くに一軒家を持っていて、一緒に暮らさないかって言ってくれてるから、お願いしたいの』 「うん…しょうがないよね。わかったよ。お母さんも、お父さんもアメリカで頑張ってーーーーー」
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