ある精霊神と世界神の会話

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ある日、籠城中のウァサゴはある“真理”に気が付く。 ウァサゴはサクヤ達、信頼をおける仲間にその場を任せ、席を離れる。 廊下に出、そのまま、戦闘の見える塔の一室へ向かう。 窓際に来ると、椅子を創造して、そこに座る。 そして、4次元ポシェットから『携帯』を取り出すとある人物に電話(念話)をかける。 「ニャ~、メレ。 忙しいとは思うんだがニャ、ちょっといいかニャ?」 念話の相手はメレンゲ。この世界を管理する神。 現在、天界侵攻軍に攻められている天界で後方支援を担当している。 『どしたの?ウァサゴっち♪別に大丈夫だよ。 後方支援って言っても別に戦場に出るわけじゃないからね♪』 『…じゃ、単刀直入に聞くニャ。 お前、地球人だろ?』 『…なかなか唐突だね、何故そう思ったのかな?』 「…否定しないんだニャ…メレ… まぁいいニャ。 僕が気が付いた切っ掛けはニャ、メレ。メレからもらった“森羅万象”ニャ。 最初はメレゲントを中心にした知識が欲しかったから、気にならなかったがニャ… 違う世界に飛ばされても、その世界の事が全てわかったニャ… そして、その情報の検出方法…これはヤフーみたいな検索エンジンの上位互換だニャ?」 『…』 返事はない。しかし、聞いているのはわかる。
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