GAME

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「さて、と・・・・」  燈路は辺りを見回しながら、小さく息を吐いた。  場所は見慣れた夜の街。  少し歩けば、馴染みの『JOJO』もある。  しかし、今日の自分はそこに足を踏み入れることはできないらしい。  花の金曜日ということで、街は普段より人通りが多い。 『街を歩け』  ひさしぶりのゲームに勝利したマヒトの要求がそれだった。  薄い笑みを浮かべながら、マヒトはさらに言った。 『一番最初に声を掛けてきたヤツに、ついていけ。その相手が、男だろうと女だろうと、だ』  言葉によっては、随分と物騒な要求だ。  そう言うと、マヒトはやっぱり見慣れた挑発的な眼で微かに笑った。 『刺激がほしいんだろ?』  本当に、とんでもないヤツだ。
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