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私達は帰る準備をし始め福島に帰ろうとしていた
そして先生の待つバスに乗ろうとしたとき
「遠野夢……」
「え?あ……結城さん……」
私は声のした方を振り向く
そこには寂しそうに結城さんが立っていた
「残念だったわね…たった2点で……」
「仕方ないよ……私達……レインクラウドにはやる前から負けていたもん」
精一杯笑う
「そんな事ないわ……ぶっちゃけあそこまで楽しそうにやれるのはあなた達だけよ……私達は食らいつくのに必死でそんな事忘れてたから……」
結城さんは苦笑いしながら片手を差し出す
「次は必ずここまで登ってきなさい……夢……」
「え?……だって…私達負けちゃったから……もう終わりだよ?」
その瞬間結城さんが呆れた顔をする
「はあ……頭が痛いわね……数ヶ月後にまた予選があるわ……それに出なさい」
「また…あるの?…」
「…まぁ…まだ賭けてみる価値はあるでしょ?」
「まだできるの?」
「出来るわよ」
「ありがとお!結城さん!」
私は思わず抱きつく
「ちょ、抱きつくな!塚愛華でいい!じゃないはーなーれーろーーーーーーーー」
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