第1楽章予感

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私達は帰る準備をし始め福島に帰ろうとしていた そして先生の待つバスに乗ろうとしたとき 「遠野夢……」 「え?あ……結城さん……」 私は声のした方を振り向く そこには寂しそうに結城さんが立っていた 「残念だったわね…たった2点で……」 「仕方ないよ……私達……レインクラウドにはやる前から負けていたもん」 精一杯笑う 「そんな事ないわ……ぶっちゃけあそこまで楽しそうにやれるのはあなた達だけよ……私達は食らいつくのに必死でそんな事忘れてたから……」 結城さんは苦笑いしながら片手を差し出す 「次は必ずここまで登ってきなさい……夢……」 「え?……だって…私達負けちゃったから……もう終わりだよ?」 その瞬間結城さんが呆れた顔をする 「はあ……頭が痛いわね……数ヶ月後にまた予選があるわ……それに出なさい」 「また…あるの?…」 「…まぁ…まだ賭けてみる価値はあるでしょ?」 「まだできるの?」 「出来るわよ」 「ありがとお!結城さん!」 私は思わず抱きつく 「ちょ、抱きつくな!塚愛華でいい!じゃないはーなーれーろーーーーーーーー」
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