―Ⅳ― /最初で最後のお願い

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「星羅お嬢様」 上から降ってきた如月の声は、とても優しかった。 静かに伸びてきた如月の手がアタシの腕をそっと掴み、ゆっくりと立たせる。 そのままアタシはベッドに座らされた。 立ったままの如月は、子供をなだめるように少し微笑み、その綺麗な手でアタシの涙を拭ってくれた。
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