―Ⅰ― /爽やかイケメンボーイ執事

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「俺の愛弟子の中から、使えそうな奴を執事として引き抜いといた。これから色々と"大人"がいないと不便だろ?」 そういうことか。 よくわかんないけど、やっぱりこいつ頭いいかもしれない。 用意周到というか。 男なんて、プライドが高いだけのバカばっかりだと思ってたけど、司にはいつも感心させられる。 「おっ!来た来た!あの車」 司の視線をたどってみると、確かに一段と目立つ黒塗りの高級車がこっちに向かって徐行運転を始めたところだった。 あれ? あの車……。 そうこうしてるうちに、非常に見覚えがある結婚式仕様の車がすぐ横に停まった。 「これ、もしかして司専用車?」 「そう。餞別にもらっといた」 「お義兄さんがくれたの?」 「んなわけねぇじゃん。勝手にもらったんだよ。腐る程金あるんだから一台くらいどうってことないだろ」 まじで!? 確かに車があるとなにかと便利。 まじで用意周到だ。 司って、地味に敵に回したくない奴ナンバーワンかも。
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