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「さあて、そろそろ圭が帰ってくるぞ。おみそ汁あっためなおそう♪」
圭と付き合いはじめて、もう三年。
同棲をはじめて、二年。
親友の莉奈は、
『そろそろ倦怠期じゃない?』
なんて、にやにやしながらからかってくるけど。
なんのその。
心配ご無用。
私は今でも圭がだーい好きだ。
毎日毎日一緒にいるのに、それでも全然足りないくらい、圭のことが大好きなのだ。
それは圭も同じって、私には伝わってくる。
穏やかで優しい圭。
そりゃあ、顔はね。
お世辞にも、イケメンとはいえないけど。
そんなの関係ねえ! と叫びたくなるくらい、圭はステキなやつなのだ。
私の恋愛歴史では、今までは正直、顔を好きになることが多かったんだけど。
圭だけは特別。
圭を好きになったのは、その優しくておおらかな性格と、少年のような屈託のない笑顔にひかれたから。
だからなのか、今までで一番ながいお付き合いなのだ。
それに、別れる気がしない。
いつまでも一緒にいられるような、それこそお墓にも一緒に入れるような、そんな気がする。
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