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「今宮、風呂は?」
「あ、いや、入ってないけど……」
「うしゃ、決定! 一緒に入るぜ」
「なんでっ!」
「なんでって、俺、汗臭ぇし、お前も一緒に入れば時間の節約にもなるだろうが」
「いやだっ」
「イヤとは言わせねぇぞ、テレビ見たろ? 『相方』見たろ?」
「う……うう……」
嫌がる雪人を引っぱって、ちゃかちゃかと服を引っぺがして浴室に放り込む。
寿夫も衣服をスッパと脱ぐと浴室に飛び込んだ。
熱いシャワーを頭から浴びている雪人の背中に抱きつく。
「わっ、ふ、福島っ」
「俺にもシャワーかけてくれ」
雪人の背中越しにざばざば湯をかぶると、シャンプーを手に取りいきなり雪人の頭を洗い始めた。
「福島っ、自分でするから!」
暴れる雪人にはお構いなしだ。ついでに自分も洗う。
次にボディーソープを手に取ると、寿夫に背を向けたまま縮こまっている雪人の体に、擦り付けるようにして洗い出した。
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