第十五章 終わりなき

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 車で藤原家に戻ると、季子が作ったクッキーを、事情を理解してもらい、 より多くの人に配るように渡してみた。 「季子さんらしい」  俺は驚いたが、皆は驚いていなかった。 どうも、俺が見ていた季子と、皆が知っている季子に乖離があるらしい。 「死霊チームに行く」  藤原をそのまま置いていこうかとすると、慌ててやって来た。 「弘武、一日、一緒だろ?」  そうは言ったが、藤原には犯人への制裁や後始末などがあるだろう。 「最悪だけど、弘武と一緒に居られる一日は俺には最高の誕生日だよね」  いつもの藤原に戻ってきていた。 「それに、名護には借りがある。礼を言わないとな」  名護が、バクテリアに気が付いたので、被害が少なく済んだのだ。 「礼を言うのに、眉間に皺ですか?」
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