第十五章 終わりなき

20/23
前へ
/388ページ
次へ
 俺が笑っていると、藤原も笑いだした。 「そうだな。なあ、弘武、俺たちの一個下に名護がいたけど、 中学で気が付いていた?」  そういえば、全く気が付いていなかった。 「気が付いていないな」  中学時代は、目の前に藤原がいたので、そんなによそ見ができなかった。 「俺がいたもんな」  すっかり、藤原の自信も復活していた。  その自信のままで、藤原が名護と会ったので、話がすんなりとついた。 「……随分、元気になりましたね」  藤原も、自分の誕生日を台無しにされたので、かなりショックを受けていた。 「……快気祝いで、パーティーとなりそうだよね」  藤原は既に計画を始め、今度は会場をホテルにすると言っている。 そうすれば、全員が寛げる。
/388ページ

最初のコメントを投稿しよう!

200人が本棚に入れています
本棚に追加