第十五章 終わりなき

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 車を藤原の部屋に回してもらうと、 佳親に帰りに寄って欲しいと連絡しておく。 「今日は、親父は佳親さんを離さないよ」  藤原をベッドに横にしたが、俺も抱き込まれていた。 「俺も弘武を離さないけどね」  俺の背から抱き込み、そのまま藤原が眠っていた。 俺は藤原の手を振りほどくことができずに、そのまま一緒に眠ってしまった。  気がつくと深夜で、藤原はまだ眠っていた。 しかも、将嗣と佳親まで、床で眠っていた。 「父さん?」 「弘武。ここまでたどり着いたけど、疲れて眠ってしまったよ。 帰らないと、季子に怒られる」  藤原親子を起こさずに、俺たちは帰る事にした。
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