ACT.4 想いと決意

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ACT.4 想いと決意

……ナレーションは朝まで放置されました。 咲哉が居間に顔を出す。エリーヤさんと一緒だ。昨日はあれから、カリムさんに街案内されたらしいが詳細はわからない。ナレーションの扱い、おかしくないですかー?!……文句を言ったところで届くわけはない。 「……あんた、本当にそれでいいのかい?」 心配されてますねー。ちょっとさっぱりした咲哉。……髪は切ってないんですね。後ろ髪をひっつめただけで髪型は然程変わっておりません。 咲哉はゆっくり頷いていた。細身だから、ゆったりした服着ちゃうと変わってないのと同じですけどー? 「……何かあったら言っておくれよ?主人じゃないけど、これも何かの縁だろうし。」 一晩で何があったのでしょう? エリーヤさん、とっても溶け込んでます。 「おーい!起きてんのかー!?」 鍛冶場からご主人が叫んでおります。 「はいはい!叫ばなくても聞こえてますよ! さぁ、出来上がったみたいだよ。」 エリーヤさんに付き添われ、鍛冶場に向かう咲哉。ご主人が晴れやかな顔で待っている。
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