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「……あんた、アーチャーか?」
ハゲ……基、スキンヘッドの屈強そうな大剣持ちのでかい兄さん。咲哉はゆっくり頷いた。
「手ぇ空いてるならこの依頼、一緒に来てくれないか?」
彼が指したのは、Dランクの下級魔物退治依頼。腕ならしにはいいんじゃないですかね。どんな生物がいるかわかるわけですし。この兄さん、壁にはもってこいですよ。咲哉は知ってか知らずか、また静かに頷いた。
「それは助かる!あ、俺はキングスってんだ!良かったよ!うちの後衛、回復・補助専門のマジシャンしか居なくてさ。」
いえいえ、こちらこそ。一人だったら咲哉、ゲームオーバーだったかもしれませんし。直ぐに彼はメンバーを紹介してくれる。
\デフォルト機能バンザイ/
《ハンマー使い》ふさふさな屈強戦士風。
「よろしくな!カナトだ!」
ハンマーってあれですよね。隙がかなりある、力押しタイプ。
《短剣シーフ》イケメンナンパ風。
「アーチャーなの?ふぅん……。身軽そうだね。俺はヘイズ。よろしく。」
咲哉、すっごい見られてます。女の子だったらヤバい感じがしますねー。わかんないから観察されている模様。……爆ぜればいいのに(ボソ
《白マジシャン》おどおどした美少年。
「……クリストファーです。宜しくお願いします…。」
可愛い男の子デスネー。魔法ちゃんと的確に使ってくれますかねー?
……………全員男じゃねぇか!鞭使いのお姉ちゃんとかいないんですかー?私の希望なんて叶わないんですね、わかります。華が欲しい……。
大剣使いのキングス。ハンマー使いのカナト。短剣シーフのヘイズ。白マジシャンのクリストファー。そして、アーチャー認定の咲哉のチームが出来上がった。
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