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いくら歩いても終わりがない。拡がるのは青々した草原。清々しいくらいの青い空。ここがRPGの世界ならば、とっくに近場の村についている頃だろう。
夢か、夢なのかと思い始めたその時、急に目の前が開ける。
あり得なかった……。村と言うには規模がでかい。街のようだが、そう遠くない位置にお城のような建物が見える。
ここがあのゲームの世界なら、有り得なくはない。何となく、RPGと言うには違和感を感じていた。
………その前に根本的な疑問を見ないふりをしていたことに改めて振り返ろう。自然に受け入れたように前進したが、事実、咲哉が一切ブレないために何事もなかったような現在に至るわけだ。
街の入り口で立ったままでいたら、ひそひそと騒がしくなっていた。流石にこんな格好でいたらどこだとしても怪しがられるだろう。本人は未だに反応を見せない。何を考えているのかすら、想定出来ない。気がつかないわけではないだろう。
……しかしながら、言葉を発さなくとも物語(ストーリー)と言うものは、進んでしまうものなのである。
******ACT.2へ*****
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