死体未満の俺達

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「ちょっと最近、まじお腹やばいなって思ってたんだよね。ダイエットってやつ? そうしたらさ、起きたらお腹にナイフが刺さってるわけよ! わお、新しいダイエット商法って奴?」 「……言いにくいけど、山口」 「ん?」 「そのナイフ、腹よりも心臓に近くないか?」 頭に包丁が二本刺さった森山口は、言いにくそうに視線を逸らしながらそう言った。 いやいや、俺だってお前に言いにくいことがある。 わりと、結構重要なかんじの事が。 「森山口、その頭……」 「え」 「ツインテールみたいだから抜いたほうが良い。女装みたい。ガチムチなのに」 俺の言葉で、ようやく森山口は、自分の頭に包丁が二本刺さっていることに気付いたようだ。 「……お前らさあ、もう少し真剣に考えた方がいいんじゃねえの?」
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