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美紅たちから聞かされたことは、あとからだんだんと意味が違ったんじゃないかって思うようになった。 叶多のこと、弱くて泣き虫で、あたしがいないとなんにもできないんだからって思ってた。 でもそれはあたしの都合だよね。 叶多は弱くなんかなかった。 だれだって泣きたくなるようなときに限って泣かないんだから。 叶多が来てくれてうれしかったんだよ。 でも……あのとき、あたしは叶多に弱いと思われたくなかった。 悪あがきだったけど。 お母さんがあたしよりも男を選ぶってわかって、バラバラになるって簡単なことで、だからだれにも頼りたくないっていうのもあった」
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