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「里佳……」
「同情なんかしないで。ゲームを始めたのも家のせいじゃない。あたしが意地悪なだけ」
「同情なんてしてないし、後悔してたのはあたしも同じ。里佳が云ったとおり、ゲームはあたしも同罪だよ」
里佳は首を横に振って薄く笑った。
「叶多のことは青南大に入って半年くらいして知った。
渡来くんは有名だし、ユーマのことから叶多の友だち、昂月さんだっけ? かなり噂になってたから。
はじめは叶多が笑ってて……よかったって思ったけど、そのうちいろんな気持ちがごちゃごちゃになって……。
叶多と戒のこともすぐわかった。
あとをつけちゃったから。
やっぱり嫉妬なのかな……」
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