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以下はこうだ。
『冷えたメシを食う気ないからな、さっさと料理あっためてくれ』
『掃除したいんだけど疲れてんだよ。おまえ、ぬくぬくと泊まらせてもらっんだから、もちろんやるよな』
その二つはともかくとして。
『シーツの洗濯、忘れるなよ』
という、確かに赤い染みは結礼のものだが、デリカシーのない発言には恋心(ロマンス)の欠片もなかった。
結礼が孤軍奮闘してやっている間、ソファに座って眺めていた健朗は、あれこれと難癖を付けては指図をするという具合だ。
終わってしまえば――
『昼メシつくれよ』
と、結礼のメイド力を健朗はどう評価しているのか。
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