1.獣に変身

5/55
前へ
/446ページ
次へ
結礼は一瞬、意味を把握できなかった。 姫良は言葉の意味を履き違えているのかと思うほど、清々するというのは、健朗がいなくなって生まれた気持ちとは相容れない表現だった。 結礼はびっくり眼のまま急いで首を横に振る。 「清々なんてしてない」 「ずっと無視されたり、態度悪かったり、結礼はひどい目に遭わされてたでしょ?」
/446ページ

最初のコメントを投稿しよう!

825人が本棚に入れています
本棚に追加