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魔王サタン
「アッラーフ…彼女に見える災難の相…
もう少し詳しくわからないか?」
サタン様は真剣な表情をする
アッラーフ・ナビー=ナーガ
「ふむ…そうですね…未来の事なのでいつ
何が起きるかまではわかりませんが…
ひとつはそこのバルコニーで…
もうひとつは悪魔街(デビルズタウン)で…
もうひとつは怪盗ジャンヌ・ダルク=クレスティフの
犯行予告で等…とにかく数えきれない…
碧李亞様はこの世界に愛されてますね」
うぇーっ、あ、あたしそんなに色々と
巻き込まれちゃうの…!?
ヘレナイトメアはあたしを見上げると両腕を伸ばしてきた
ヘレナイトメア・サタンJr.
「きゃっきゃっ!あばばっ?…あうあー!」
あたしを励ますように言葉にならない声をだす
ヘレナイトメアに少しだけ落ち着く…
アッラーフ・ナビー=ナーガ
「ふむ…バルコニーには白い大きな魔獣がみえます…」
この場にいる全員、あたし含めて
バルコニーに視線を向ける
アッラーフ・ナビー=ナーガ
「あ、すみません…現在ではなくて未来の事です
悪魔街(デビルズタウン)には───ッく…」
アッラーフさんが片目を抑えて眉間にシワを寄せる
あたし
(魅咲 碧李亞)
「あ、アッラーフさん?」
あたしは思わず彼に声をかけていた
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