第1章《魔王の双子》

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アッラーフ・ナビー=ナーガ 「…悪魔街(デビルズタウン)には…ッ… 無限の輪…この輪は……ッぐ す…すみません…何やらとてつもない 邪悪な悪意に遮断されて…これ以上は見えません…」 アッラーフさんは両目を閉じると口と鼻を 覆っていた濃い紫色の布を外し再び両目を隠した… 魔王サタン 「無限の輪…無限の輪と言えば ひとつしか思い当たらない…」 そう…メビウスの輪…挙式に来ていた 魔王メビウスの角にもついていた… メビウスさんが悪魔街(デビルズタウン)に? 魔王サタン 「メビウス…奴がなにか仕掛けてくる かもしれないんだな… アッラーフ、すまない…負担をかけたな」 でも、それ以外にもバルコニーの白い大きな魔獣とか 怪盗の犯行予告とか気になることも多い… アッラーフ・ナビー=ナーガ 「いえ…大丈夫です…さっきも言いましたが いつ起こるかは分かりません、警戒を 怠らないようにしてください… あと、サタン様…貴方にはニフテリザさんや アグノスさん、ヘルムさん以外にも あと二人部下がいますよね…?」 さっき目を使ってたときにわかったのかな… あたしは初耳だけど… あたしはサタン様に視線を向けた
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