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アッラーフさんの背中を見送ると
サタン様はあたしに視線を向けてきた
魔王サタン
「…碧李亞、我が妃よ…
黙っていてすまなかった…
お前を危険から遠ざけたくて
黙っていたんだ…」
サタン様はあたしの頭を優しく
撫でながら苦笑を浮かべる
あたし
(魅咲 碧李亞)
「…いいんです、大丈夫ですよ
あたしのために黙っていてくれたんですから…」
あたしはサタン様に笑みを浮かべる
ヘルダークスとヘレナイトメアは柔らかいムードを作ってくれた…
その間、ずっとニフテリザさんとアグノスさん
ヘルムさんがそばにいた…
あたし
(魅咲 碧李亞)
「知ってしまったので…
その二人のこともう少し話してもらえますか…?」
あたしは控えめにお願いをしてみた…
魔王サタン
「分かった…まずは…ジャミール=ナズィーから話そう」
さっき少し聞いた、女ったらしのナルシストさん…
魔王サタン
「あいつの種族はインキュバスだ…
しかし、ヘルムのような普通のインキュバスとは違う…
そうだな?ヘルム…」
サタン様がヘルムさんに視線を向ける
ヘルム=カヤール
「はい…あいつは、ヴァンパイアインキュバス
現世界(リアルワールド)にいろんな人種がいるように
インキュバスにもいろんな種類がいるんです…」
ヘルムさんはあたしとサタン様の前に立つ
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