第1章《魔王の双子》

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アッラーフさんの背中を見送ると サタン様はあたしに視線を向けてきた 魔王サタン 「…碧李亞、我が妃よ… 黙っていてすまなかった… お前を危険から遠ざけたくて 黙っていたんだ…」 サタン様はあたしの頭を優しく 撫でながら苦笑を浮かべる あたし (魅咲 碧李亞) 「…いいんです、大丈夫ですよ あたしのために黙っていてくれたんですから…」 あたしはサタン様に笑みを浮かべる ヘルダークスとヘレナイトメアは柔らかいムードを作ってくれた… その間、ずっとニフテリザさんとアグノスさん ヘルムさんがそばにいた… あたし (魅咲 碧李亞) 「知ってしまったので… その二人のこともう少し話してもらえますか…?」 あたしは控えめにお願いをしてみた… 魔王サタン 「分かった…まずは…ジャミール=ナズィーから話そう」 さっき少し聞いた、女ったらしのナルシストさん… 魔王サタン 「あいつの種族はインキュバスだ… しかし、ヘルムのような普通のインキュバスとは違う… そうだな?ヘルム…」 サタン様がヘルムさんに視線を向ける ヘルム=カヤール 「はい…あいつは、ヴァンパイアインキュバス 現世界(リアルワールド)にいろんな人種がいるように インキュバスにもいろんな種類がいるんです…」 ヘルムさんはあたしとサタン様の前に立つ
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