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魔王サタン
「碧李亞(アリア)…!我が妃よ、ようやく気づいたか…!」
今の状況が理解できないあたしは
辺りをぼんやりと見回す…
…壮絶な出産をした記憶はある…
でもその後の記憶はない…
そうだ…赤ちゃん!
あたし
(魅咲 碧李亞)
「サタン様…あたし達の赤ちゃんは…?」
声がかすれてる…
魔王サタン
「嗚呼…大丈夫…あの子達は今
アグノス達に預けてる…元気な双子の男児だ」
安心したあたしは再び眠りについてしまった…
っ…あたしは再びゆっくり目を開けた
今度は意識がはっきりしてる
あたしは辺りをゆっくり見回す
あの黒いシャンデリア…赤と黒に
統一された家具…サタン様の部屋…
あたしは起き上がろうとしたけど
脚の付け根…骨盤に鈍い痛みを感じて
小さく呻いて再びベットに寝そべる
部屋の出入り口に視線を向けたあたし…
ちょうど、その時
部屋の扉が開いてサタン様が入ってきた
手のトレーには何か乗ってる
魔王サタン
「…!碧李亞(アリア)!」
サタン様があたしに駆け寄り
テーブルの上にトレーを乗せる
魔王サタン
「…まだ、動いてはいけないぞ…?」
あたしは小さく頷く
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