お茶っ葉

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そう、本当いつから私はこんな曖昧な返事をするようになったのだろうか。 思い返してみると心当たりがいくつかある。 あれはまだ若いときだった。 大手の会社に入り2年が経った頃。 仕事が生きがいだった私は周りから浮くぐらい張り切って仕事をしていた。 周りは 「そんなに張り切ってもこんな大手じゃ上にはいけないよ」 とよく私に言ったものだ。 そんな私にチャンスが与えられた。 上司が「いつも一生懸命頑張っているから今回のプロジェクトに参加してみないか」と私に言ってくれた。 二つ返事で参加したのを覚えている。 まさかそこで上司が失敗して私に責任を押し付けるとは思いもしなかったが。 もう一つ、あれは20年目の結婚記念日だったと思う。 妻と二人で少し豪華なレストランに行った。 妻も私も頑張っていい服を買ってそれを着ていこうとした時だった。 私がつまずいてしまい、妻の服をびりびりに引き裂いたのだ。 妻だけ普段通りの服を着ていくのもあれであったため、私も普段通りの服装で向かった。 レストランのウェイターにひきつった笑みを頂いたのを今でも覚えている。 まさかタンクトップにチェックのシャツで来る人などいないだろうから。
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