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僕は驚き否定した。
僕はしていない、親とは仲良しだ生きているはずだと。
「親族を殺すのは重い罪だ。それをやってないと言うお前は悪魔だな。」
そう言われて僕は死刑場へと連れて行かれた。
そうだ、これは夢だと僕は思った。
また目をつむったらどうせ眼が覚めるだろう。
どうせなら最後まで付き合ってやろう。
僕は絞首刑上へと向かった。
「ここに立て。お前の最後を見届ける方々たちだ。」
見届ける役の人達とか本当にいるんだと思った。
それと同時に酷な役だとも思った。
「親族を殺害した罪を死をもって償いなさい。来世で反省して生きていくが良い。」
よくわからない神父がそう言った後、僕の足元の木の枠が開き、首にかかっていた縄が一気に締められて行った。
ああ、苦しい。苦しすぎる!
息が、呼吸が、顔が熱い。
こんなにもがいても何も変わらない、そりゃそうか。
手足を縛られているのだから。
僕はもうダメだと思い、目を瞑った。
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