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あれは4月の半ば頃、
俺はいつものように靴の踵を踏み潰しながら
鞄片手に少し遅めに登校した。
まあ遅刻なんて日常茶飯事だ。
フラフラ歩きながら今日は何処へ遊びに行こうかと
そんな事ばかり考えていた
そんな事を考えていたせいで俺は前を歩く奴に
気づかなかった。
ドンッ!!
誰かにぶつかった。
「ってー、!!」
ぶつかったのは明らかに俺の方なのに
俺はそいつを睨みつけた。
「いってぇな!ンなとこ歩いてんなよ」
睨みつけながらそいつに言うと
そいつは心配そうな顔をしながら
大丈夫?怪我ない?なんて言ってきた。
俺からぶつかったのにそんな事言われるなんて
思ってもいなかった俺は少し動揺してしまった。
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