①彼女は俺の××。

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「ありがとう…嬉しい…。 表参道まで行ってくれたなんて…それに、たくさん並んでいたでしょう? 疲れているのに…ごめんね」 「俺が行ったときは結構空いていたから大丈夫だよ」 にっこり微笑む彼。 …嘘だ。 この時間帯は帰宅ラッシュだから激込みのはずだ。 「こら、そんな顔で見るなって。 俺がしたくてしているんだから。 俺は葉瑠が喜んでくれればそれでいいんだよ。 謝るのも禁止な」 彼は困ったようにそう言うと、大きな手のひらでぽんっと優しく頭に触れた。 「…うん。本当にありがとう。 後で一緒に食べようね。すっごく楽しみ!」 とびっきりの笑顔で返すと、彼も目を細めて笑ってくれる。 楢崎くんは、時折こんな小さなサプライズをしてくれる。 八年離れていた間で、できなかったことをたくさんしてあげたいと彼は言うのだ。 その言葉だけで嬉しいのに、彼は幾度も私に幸せをたくさんくれる。 いつも大切にしてくれてありがとう。 大好き。
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