①彼女は俺の××。

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とろけるような甘い笑顔。 ボンッと効果音が鳴るように、一気に顔が真っ赤に染まった。 …ああ、やっぱり私は彼には敵わない。 無防備なその笑顔は、何度見てもドキドキしてしまう。 …本当に、彼は会社の彼と同一人物なのだろうか。 こんな無防備な彼を見たら、会社の人たちはどう思うだろう。 彼の瞳はきらりと光沢を増すように煌めいていて、私の心情を見透かすようなその瞳はやけに色っぽくてセクシーだ。 「わ、私、お風呂先に入るね!」 彼の視線に耐えられなくなった私は、急いで最後の一口を食べ終えると、逃げるようにお風呂場に駆け込んだ。
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