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ここ最近、彼からお風呂の誘いはなかったし、今日みたいに突然乱入することもなかったから、完全に油断していた。
「わ、私っ、そろそろ上がるね」
どこか嬉しそうにシャワーを流す彼の隙を狙って、浴槽から身を起こそうとするが、
「ダメに決まってるだろ。俺は葉瑠と一緒に入りたいの」
彼はそれを許してくれなかった。
彼は身体を洗い流し終えた後、まるで通せんぼするように私の前に立った。
ひいいっ!
「わ、わかったから! 前! 前を隠して!」
両手で視界を隠すように手をかざす私を置いて、彼はためらうことなく浴槽へ足を踏み入れた。
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