①彼女は俺の××。

7/36
前へ
/36ページ
次へ
彼と結ばれてから、早くも数週間が経った。 彼の迅速な行動もあり、プロポーズされた数日後、彼のマンションに引っ越してきたのだ。 まだ社員には婚約していることは内緒だから、出社するときは別々だけれど。 と言っても、彼は私よりも朝早くに出社してしまうため、元々時間が合わないという理由もあるから仕方なかったりもする。 彼との生活はとにかく甘い。 彼はいつだって優しくて、私をとびっきり甘やかしてくれる。 それはまるで、あの頃のように。 空白の八年を埋め尽くすような幸せが溢れて、毎日が順風満帆だ。 あの頃よりもずっと、ずっと。 彼への想いは強くなるばかり。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

829人が本棚に入れています
本棚に追加