第1章

3/16
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
正親門を前にして 陰陽師たち 黒い流動体(黒魔)と 小さな黒い獣(黒鼠)の攻撃にあい 結界を張ることできず 護衛の侍三名 倒され 陰陽師たちの式神軍も 黒魔に 飲み込まれ 陰陽師。二名の侍。 陰陽寮の頭 邑上 玄正(むらのうえげんせい)を振り返り なんとかして ほしいと 頼むも。  しかし 邑上、自身の 霊力を こいつらを 倒すのに 使っては 結界を 張れなくなると 迷い じりじり 後退するしか。。。 その時でした。 邑上 玄正 の 頭上を 一本の鏑矢が 飛び越え! ひょろひょろひょろ~と あの忌まわしき 黒い流動体 (黒魔)の 真ん中に ばしっ! 突き刺さるや 一瞬にして 周囲に 白い光が 走り抜け 黒魔。黒鼠ともに 消滅! 陰陽師たち 振り向くや 「おー、雷禅殿。助かりました」と 雷禅一行 到着しました。 無論 鏑矢は 弓月丸が 放ったもの。 正親門まで 走りよった 弓月丸 続けざま 数本の矢を 門から 横並びに 射ち込んでいきます。 「邑上殿。この矢に合わせて結界を張れば、やつら、門よりこちらへは、来られない。」と 弓月丸の言葉に 陰陽寮の頭 邑上 二人の陰陽師たちに 命じて 矢に 結界を 自分は 要となる 門の真ん中に 射たれた 最初の 鏑矢に 二重三重の 結界を。 「美鈴よ。これならば、いつでも待避できるの」 「雷禅殿、私も川原まで参りますゆえ」 「んじゃあ、おいらが美鈴姉さん守りながら戦うよ」と 力童丸 」 致し方ないか。 雷禅 頷き ついに 正親門の先 オウギテイの支配する 扇川原へ 一歩 踏み出しました。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!