第1章

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弓月丸 祠から 飛び出すや 続けざまに 矢の三本飛ばし を繰り返し 川筋の 黒い蛇が 湧いてでたあたりを 封印 撃ち込みます。 その時 隠れて近寄ってきた 黒い流動体(黒魔)が 弓月丸の 足元に しゃきーん! 雷禅 も 祠から出るや 近寄っていた 黒魔 たちを 切り裂いて 撃破 なんとか 祠の近辺から 次の目的地 扇川原の要石の 近くにある 土地神の屋代まで 進む道を 確保しつつあります。 しかし オウギテイ の 軍も そうは させまいと 黒い鼠を 集結させて 今いる祠から 扇川原の要石に 向かう 屋代までの道に 大軍を 動かしています 。 「やつらもバカではないな。簡単には、屋代まで行かせてくれぬか?」 「あの屋代まで行ければ、矢の補充もできるのですが。」 確かに 屋代近くには 竹林もあり 補充は できそうです。 「弓月よ、今、半分近くの矢を使うとは、予想外であったか?」 「いえオウギテイのいるだろう要石の辺りまでは、もちます。ただ、その先恐らく更に強敵がいるような気がするゆえ、ここらで補充はしておきたいですね。」 「ならば、ここはわしが、やつらと遊んでいるから、お主は、山に入り回り道をして屋代へ行くがよいぞ」 「なるほど、まさか人がこの崖を迂回して遠回りするとは、思いもしませんな。」 と 弓月丸 かつて 狩人で ならした 俊敏な動きで、祠の横手の 切り立った崖の藪を登っていきます。 さて雷禅は また 雷丸を 大上段に 構え 地面に 雷を撃ち込みました。 屋代方面に 集結しつつあった 黒い鼠軍を 一瞬にして 弾き飛ばし かんら!かんら! 高笑い! この作戦はいかに?
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