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弓月丸 祠から 飛び出すや
続けざまに 矢の三本飛ばし を繰り返し
川筋の 黒い蛇が 湧いてでたあたりを 封印 撃ち込みます。
その時
隠れて近寄ってきた 黒い流動体(黒魔)が 弓月丸の 足元に
しゃきーん!
雷禅 も 祠から出るや
近寄っていた 黒魔 たちを 切り裂いて 撃破
なんとか
祠の近辺から
次の目的地
扇川原の要石の 近くにある
土地神の屋代まで
進む道を 確保しつつあります。
しかし
オウギテイ の 軍も そうは させまいと
黒い鼠を 集結させて
今いる祠から
扇川原の要石に 向かう 屋代までの道に
大軍を 動かしています 。
「やつらもバカではないな。簡単には、屋代まで行かせてくれぬか?」
「あの屋代まで行ければ、矢の補充もできるのですが。」
確かに 屋代近くには 竹林もあり
補充は できそうです。
「弓月よ、今、半分近くの矢を使うとは、予想外であったか?」
「いえオウギテイのいるだろう要石の辺りまでは、もちます。ただ、その先恐らく更に強敵がいるような気がするゆえ、ここらで補充はしておきたいですね。」
「ならば、ここはわしが、やつらと遊んでいるから、お主は、山に入り回り道をして屋代へ行くがよいぞ」
「なるほど、まさか人がこの崖を迂回して遠回りするとは、思いもしませんな。」
と 弓月丸 かつて 狩人で ならした 俊敏な動きで、祠の横手の 切り立った崖の藪を登っていきます。
さて雷禅は
また 雷丸を 大上段に 構え
地面に 雷を撃ち込みました。
屋代方面に 集結しつつあった 黒い鼠軍を
一瞬にして 弾き飛ばし
かんら!かんら! 高笑い!
この作戦はいかに?
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