第1章

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崖を登りゆく 弓月丸 秋にしては まだまだ 繁茂している 草 樹に 遮られ なかなか 進めないが 逆に 敵 オウギテイの一派からはよい目隠しに なっているようです。 やっと 崖の上まで 辿り着いた頃 下の川原では 雷禅が 巨大な黒熊?と 激戦中 「御大将、やってるなあ。さて急がねば」 と 藪を進め進め すると なにか 小さなものが 周りを取り囲んでいるのに 気がつき 豪弓 弧月を 構えるも はてな? 小さなものたち からは 敵意感じられず 弧月を 背に戻すや 小さなもの が 目の前に 一人?現れ どうやら 土地神の雰囲気纏った 小さな子供? やはり 顔は老人 「お主は、何奴だ?この地を汚すものか?」 「いや、私は弓月丸。あの川原の魔物を討伐に参った」 「なんと!いや、しかしあのものたちに、勝てるのか?」 「その為に。参った。女の神様より、遣わされたのじゃ」と 腰に着けていた 神弓 月光を 見せるや 「なんと、女の神さまから。ありがたいことじゃ。私たちでは、あやつら、どうにもならない輩でして、どちらへ行きたいのでしょうか?」 「扇川原の要石近くの土地神の屋代までだ 」と 言うや 「なれば、我らに続いて」と 言い 小さなもの たち が進むと 藪が さあ~~っと 開けて 道ができます。 そこを 一人 走り抜けるや また 藪は閉ざされて 元の藪に。 短時間で 山道を 降り 目的地 土地神の屋代まで 辿り着きました。 小さなものたち 屋代にいた土地神の元へ 飛んで行きました。 そこで やはり似たような 小さなもの 土地神が現れて 弓月丸に 手を貸すと告げるや なんと すぐに小さなものたちを使い 矢をつくりはじめました。 一方 屋代の動きに 気づいたのか 黒い鼠たちが 押し寄せてきて。
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