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次の日。
実験結果のレポート作成に息詰まった私は、少しの休憩も兼ねて研究棟にある自動販売機へと足を運んでいた。
飲み物を購入し、近くの椅子に腰掛けるとほっと息をつく。
ふと、時間が気になって、手首に視線を移した。
だけど、その視線はぴたりと止まってしまった。
…そうだった。
家に忘れてきたんだった…。
毎日欠かさず身に着けていた腕時計は、想いが通じ合ってすぐ、彼がプレゼントしてくれたものだった。
本日、何度目かの肩を落とした。
別になくても仕事に支障はきたさないが、あるとないとでは気持ちの入り方が違う。
腕時計を身に着けていると、彼がそばにいてくれるような安心感があるからだ。
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