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誰かに言うと、乙女かと笑われてしまいそうだから言えないけれど、私はお守りのように大切にしていた。
…なんだか、集中できないなぁ。
今日はやけに身体が重く感じるのは、事後特有の気だるさが残っているからだろう。
昨夜の情事が頭を過って、顔が熱くなるのを感じた。
「……さん」
ぽぅっと、昨夜の彼に浸っていると、
「白河さん!」
突然、大きな声で名前を呼ばれた。
「はいっ!」
慌てて返事をして見上げた先には、困ったように笑う神谷センター長がいた。
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