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「やっと気がついたね。
何度も呼んでいるのに、全然気づかないからどうしたもんかと」
「えっ? す、すみません!」
「どうせ楢崎くんのことばかり考えてたんでしょ」
慌てて頭を下げる私を見るセンター長は、呆れながらもどこか楽しそうだった。
「そ、そんなこと」
声が上擦ってしまい、逆にそれが図星であることを証明しているようだ。
「はいはい。たまたま通りかかったら白河さんぼーっとしてるし。おまけに僕のことは無視するし」
「本当にすみませんでした…」
仮にも仕事中だ。
自分の浮かれ具合を反省する。
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