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加奈は一目惚れをした相手がコンビニから出てるくのを待っていた。
その間加奈の頭の中には、在り来たりな妄想で溢れていた。
2人は遊園地のお化け屋敷にいた。加奈は一緒に遊園地に来ていた相手の女性の手を恋人繋ぎで手を繋いでいた。
少し先に進むと急に加奈の目の前にマネキン顔が落ちてぶら下がっていた。
「きゃっ!」
加奈は咄嗟に手を繋いでいた相手の手を一旦離し、怯えるように怖がりながら腰の辺りに抱きついた。
この様な恋愛ストーリーのシチュエーションにありがちな妄想で加奈の頭の中は埋まっていた。
加奈が、少し口が緩むと唾液が垂れそうな勢いで妄想に浮かれているとコンビニの自動ドアがピロピロリンというメロディーと共に開いた。
そして自動ドアが開くと同時に人が出てきた。
加奈が一目惚れをした相手だ。待っていた時間は
2.3分程度だったが、加奈にはいつも見ている好きなアニメを1話分見た様な時間の長さに感じた。
加奈は相手の方へ向かい勇気を出して話を掛けた。
「あ、あの!先程はありがとうございました。」
すると少し笑みを浮かべながらこう答えた。
「いえいえ。結局はお金も渡していませんし。」
「そんな事より僕の顔に何
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