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か付いてますかね?」
「あ、いえ!さっきは少しぼーっとしてしまって。」
加奈は正直に一目惚れをしたと答えようとも思ったが、まだ加奈にそんな勇気はなく適当に嘘を答えた。
「そうですか。なら良かったです。」
加奈はその時、如何にか彼女との連絡手段を得るためにどうしたら良いのかを考えていた。
率直に言うか、それともこの後の予定を聞き出し一緒に出掛けませんかと誘い、仲が深まったところで連絡先を聞き出そうか、加奈はこの二択のどちらを選ぶかで悩んでいた。
「あ、あの。飴何個かありますよ僕ので良ければ。」
「くれるんですか?。」
加奈は彼女の心遣い、優しさに更に自分の心の中に好きと言う文字が増えていく。
「パイナップルの味なんですけど、えーと。」
彼女はズボンの右ポケットの中に手を入れて何かを探す様に手を動かしていた。恐らくパイナップル味の飴をポケットに入れていたのだろう。
しかし右ポケットから手を取り出したが、飴は出てこなかった。彼女は左のポケットも確認したが飴は出てこなかった。
すると彼女は何かを思い出したかの様に言った。
「部屋に置いてきちゃったかも…」
彼女には大丈夫という顔をしたが、本当は
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