第一話 joka (女渦)

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まだ未成年で、家出して数日、私は早速行き詰っていた。 寝泊りはカプセルホテルやネカフェばかりだった。 仕事のアテもなく。 そんな時、腹から血を流した男と出会った。 警察の補導を振り払い、逃げ込んだ路地裏で。 「野良猫」 と彼は呼んだ。 会ったばかりの私の事を――――。
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