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「ナイフとハサミと剃刀が欲しい」
「与えると思ったのなら、病院に連れて行こう」
用途はご想像にお任せします。
カレンダーにバツを付け始めて、今日で丁度90日なので。
そろそろ、お暇をいただきたくて、浮世から。
(辛い事が多い世の中)
「脇の毛も剃れない」
「永久脱毛済みだろ。生えているの見た事ねえ」
チッ、エステなんてやめときゃ良かった。
マサキがヤレヤレって五月蠅いから、したけど。
お陰で、キレイなのは脇だけじゃない。
Y、I、Oまでツルツルだ。
「なぁ、ナイフとハサミと剃刀で何がしたいんだ?」
「うん?ナイフで刺して、ハサミで抉って、剃刀で裂きたい」
部屋で立ち話をしていたのだが……。
言い終わらぬうちに、床に倒され、馬乗りになられた。
「誰を、どうして?」
「ジョーカーを。緑の血が流れてないか、見てみたい」
殴られた事はなかった。
でも、今日は、これはさすがに殴って来ると思っていた。
「そっか、そう言う事なら」
「えっ?」
青空色のテラテラしたYシャツに黒の革パン。
乗り掛かられると、腰のアクセがジャラジャラ鳴った。
何をするかと思った。
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