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「なぁ、一発ヤラせてくれよ。そしたら、悪い様にはしねえ」
この街で、今一番面白い奴。
そして、一番手を出したら、ヤバい奴。
「札付きだよ、私。女渦(じょか)を知らないの?」
知っているさ。
俺を誰だと思っているんだ?
泣く子も黙るジョーカー様だぜ?
って、その道のヤツでもオレの正体を知る奴なんて一握りだ。
「知っているよ。首から下が蛇の女神だろ? 俺、そう言うの好き。 なあ、俺の部屋行こ。お前何処から下が蛇なの?」
俺は、愛すと決めた女は取敢えず抱く。
だってそうだろ?
女なんて、グズグズしてたら、奪われちまう。
他人の女を口説くのは嫌だ。
だから、例え他人の女でも、一人の女でも、取敢えず抱く。
そしたら、俺の女になる。
その持論を昔、最初に愛した女に実行した時、傑作だった。
そいつは、俺に憎悪を向けた。
「死ね、ペテン師」と俺に叫んだ。
それが、今も忘れられない位、イイ気味だったから。
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