第二話 Joker(ジョーカー)

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10代らしい、引き締まった美しいカラダをしていた。 完全に成長を終えた、だがまだ下った事のない絶妙な時期。 年齢をこれからカラダに纏って行く寸前の完成された肉体。 「何だ。頭の上から足の爪先まで、人間の女じゃないか?」 「それは不満? 本気で言っているなら、病院行ったら?」 栗色の茶髪、耳下に切り揃えたショートカット。 きっつい目つきに、ツンとした鼻筋に薄い唇。 謀らずも、女は俺のドストライクだった。 でも、こいつを選んだのは、容姿、カラダ、性別でじゃない。 今、この時、俺は絶妙のタイミングで今日を選んだ。 だって、お前、あの後、ホントは死んでたから。
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