第二話 Joker(ジョーカー)

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女を抱いた余韻に浸っていた。 女はベッドを降りようとした。 素っ気なく、まるで何もなかったかの様に、だった。 させるか、と腕を掴む。 目的を問いただすと、帰りたいだの言いだした。 俺が掴んだのは、女の左手だった。 小指を口に含み、優しく前後に愛撫してやる。 女は、顔を歪めて表情で俺を蔑ずんだ。 「ボクを置いて行かないで……」 「キモ」 俺、jokerだから。 醜悪で、軽薄で、最悪で当たり前。
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