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女を抱いた余韻に浸っていた。
女はベッドを降りようとした。
素っ気なく、まるで何もなかったかの様に、だった。
させるか、と腕を掴む。
目的を問いただすと、帰りたいだの言いだした。
俺が掴んだのは、女の左手だった。
小指を口に含み、優しく前後に愛撫してやる。
女は、顔を歪めて表情で俺を蔑ずんだ。
「ボクを置いて行かないで……」
「キモ」
俺、jokerだから。
醜悪で、軽薄で、最悪で当たり前。
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