第二話 Joker(ジョーカー)

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じっくりと時間をかけて、ヤッてみた。 半日がけで、一度も果てずに向き合った。 「……あっ……ぅっ」 「出るじゃねえか、俺の勝ちだな」 バカみたいに、喜んでいた。 自分がとても幼くなった様な気さえする位に。 「ちょっと、身体が疼いただけよ」 「それをカンじるって言うんだよ。ジョカ」 その日、ちょっと浮かれる位、俺はそれが嬉しかった。 その後すぐだった。 この部屋に初めてジョカを連れて来たのが秋だった。 今はもうすぐ冬も終わる2月の後半になっていた。
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