第三話 スケープゴート(贖罪のヤギ)

4/26
前へ
/122ページ
次へ
家に帰る前に気絶しそうだった。 だから、そんな俺を気遣ってくれたあいつに悪い気しなかった。 「良かったら。このまま家に帰りたいんだ。……肩貸してくれない?」 「血だらけじゃん。 ……救急車呼んだ方が良いよ」 呼べたら呼んでた。 その時は事情があって、敢えて呼びたくなかった。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

161人が本棚に入れています
本棚に追加