凸×凹-2

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兄が生きながら、腐っていく様を見てて 自分がそういう目で見られるとか一切考えてない。 俺に…………弟に。 「あっきぃぃぃ!頼みがありんす!!」 廊下を手を振りながら、走ってくる兄の磨浪(まなみ)。 この字面、マナミと言うが、親にツッコミ入れたい!なんで、この漢字にした!?と。 マナが俺をあっきーと呼ぶ。 あきら。阿騎蘿(あきら)…………ウチの親って絶対中二病を患っているっ!!名前を書くのがめんどくさい!! 「お願いって?」 兄はスキンシップ過多だ。 わざわざ抱き付いてくる。 勃ちそうだから、止めて欲しいが、ないとイラつく。 俺より二十は低いから見上げる顔。 「あのね?あっきーと同じクラスの石田君が登校してきたら、石田君を守って欲しいの!」 「………」 今、騒がせてる当人か。 「ね?ダメ?…………うっ…」 あざとすぎる兄の言動に、本当に勃って兄に気付かれた。 兄が躯を硬直、顔を真っ赤にさせた。 「ななな、なん……あっきーっ何処に」 兄の腕を取り、近くのトイレに入る。 勿論個室で鍵閉めて。 ホテルのような綺麗さと広さがある。
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