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兄が生きながら、腐っていく様を見てて
自分がそういう目で見られるとか一切考えてない。
俺に…………弟に。
「あっきぃぃぃ!頼みがありんす!!」
廊下を手を振りながら、走ってくる兄の磨浪。
この字面、マナミと言うが、親にツッコミ入れたい!なんで、この漢字にした!?と。
マナが俺をあっきーと呼ぶ。
あきら。阿騎蘿…………ウチの親って絶対中二病を患っているっ!!名前を書くのがめんどくさい!!
「お願いって?」
兄はスキンシップ過多だ。
わざわざ抱き付いてくる。
勃ちそうだから、止めて欲しいが、ないとイラつく。
俺より二十は低いから見上げる顔。
「あのね?あっきーと同じクラスの石田君が登校してきたら、石田君を守って欲しいの!」
「………」
今、騒がせてる当人か。
「ね?ダメ?…………うっ…」
あざとすぎる兄の言動に、本当に勃って兄に気付かれた。
兄が躯を硬直、顔を真っ赤にさせた。
「ななな、なん……あっきーっ何処に」
兄の腕を取り、近くのトイレに入る。
勿論個室で鍵閉めて。
ホテルのような綺麗さと広さがある。
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