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「健くんがそう言うのなら、とってもいい人なんだね。
うん、いつか紹介してね」
にっこり笑う唯につられて、俺の顔もほころんだ。
唯と出会ったのは、大学のフットサルサークルがきっかけだった。
体育会系だと思われがちだが、お遊び感覚に過ぎない緩いサークルだ。
唯は体育会系女子というより、文化系のサークルが似合う典型的な大人しい女子の部類に入る。
新入生歓迎会の時、酔っ払い男に絡まれていた唯を助けたことがきっかけで俺たちはぐんと親しくなった。
色白で華奢な唯にフットサルができるとは到底思えなかったけれど、フットサルに対する熱意は人一倍強く、そのギャップに惹かれた。
最初は少し気になる程度な存在に過ぎなかったが、あまり男と話すことに慣れていない唯が俺に積極的にアプローチしてくる姿がなんだか微笑ましくて、次第に唯を他の女子と線引きしている自分がいた。
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