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その後、改めて怜斗に電話を掛けた。
だけど、中々電話は繋がらなくて、留守番電話にアナウンスが変わる一方だった。それほど、怜斗は多忙を極めていた。
ようやく電話が繋がって、プロポーズの詳細を聞いた時、そこで初めて、怜斗がアメリカ留学を考えていたことを知った。
怜斗は会話の最後に、白河さんが『プロポーズを受け取ってくれるか分からない』、と自信なさげに言っていた。
しかしそれでも、自分を貫き通すところが、怜斗らしかった。
「白河さんが断るわけねぇじゃん。
お前らなら絶対大丈夫だよ。
先に言っとくわ、おめでとう!」
珍しく控えめな怜斗の背中を押したくなって、祝福の気持ちを込めて、自信たっぷりに言った。
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