ねう

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 山を下りてから色々あった。    たくさんの楽しいことや辛いこと。  ピンチだって何度も乗り越えてきた。  しかし今、僕が生きてきた中で最大のピンチを迎えている。  不適な笑みを浮かべるネコが、僕の目の前に立ちはだかったのだ。 『やあ。君は誰だい?』  突然声を掛けられて驚きながらも、僕は勇敢に答える。  すると目の前のネコは、聞いてもいないのに語り出した。 『僕の名前は、ねう。鳴き声が、ねうって聞こえるから、そう名付けられたんだ』  ……  ……  僕と被ってる!!!  ちょっと恥ずかしくなった。
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